2006年09月22日

読書「スパマーを追いかけろ」

去年に買っていたのをやっと読み終えた。

スパマーを追いかけろ スパムビジネスの裏側
ISBN4-87311-229-X
著者:ブライアン・マクウィリアムス(Brian McWilliams)
訳者:夏目大
発行所:株式会社オライリー・ジャパン


スパマーとアンチスパマーの生活がノンフィクションとして描かれていて興味深い。

スパマーがそんなに儲かるとは知らなかった。どうりでスパムが増えるわけだ。
逆に言うと、それだけスパマーから何かを買う人間(カモ)が世の中には大勢いるってのも驚きだったなあ。
メールを使っていても詐欺の一種だから当然といえば当然か。

スパマーでもいろんな連中がいて面白かったのだけど、スパマーにもネットワークやコミュニティがあって、ノウハウをどんどん習得していく様子は他の分野となんら変わらない。

アンチスパマーっていう人種についてよく知らなかったのだけど、これほど変人の集まりだったとは。
スパマーのマシンをクラックする過激派なんて、どうみても犯罪者だし。
アンチスパマーは社会の役に立って部分と、問題を引き起こしている部分のどちらが大きいか微妙かも。
日本ではそんな過激なアンチスパマーって聞いたことないけどどうなんだろう?

まっちゃ139でも"ブラックリストのトラブル"の話が出ていたけど、アメリカでもやっぱりトラブルになっていることはわかった。
でもスパマーにとってもブラックリストは脅威ではあるみたい。

スパマーとアンチスパマーがメッセンジャーで会話したり、自分の仲間を裏切って情報提供したり、生々しい世界な本だった。
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2006年08月04日

読書「ぼくが空を飛んだ日」

久しぶりにお話のある本を読んだ(気がする)。

僕が空を飛んだ日」は、だいぶん前から図書館で更新しながら借りていたのだけど、ふと気が向いて読んでみた。


どこかで読んだことのある文体だと思ったら、翻訳者は浅倉久志さん。
たしか色々翻訳されていたはず。

 はてな「浅倉久志」
 Amazon「浅倉久志」

 アマゾンでは190冊もあるのか〜。読んだ記憶のあるものだと・・・・
  「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」フィリップ・K・ディック
  「マイノリティ・リポート」フィリップ・K・ディック
  「ペイチェック」フィリップ・K・ディック
  「冷たい方程式」トム・ゴドウィン
  「つぎの岩につづく」R.A. ラファティ
  「ノーストリリア―人類補完機構」コードウェイナー・スミス
 ぐらいかなあ。内容はあんまり覚えてないのが多いけど。

この作品は、少年がちょっとした冒険によって成長する、という児童文学的な定番の展開と、老人とのふれあいで少し不思議なことが起こるというこれまたファンタジーの定番の展開なのだけど、描写に力があるので一気に読んでしまった。

技術書ばっかり読んでいると心が乾く感じがして、ときどきこういう物語が読みたくなったりするんだよなあ。


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僕が空を飛んだ日」(原題:Feather Boy)
ISBN4-04-791413-4
著者:ニッキー・シンガー(Nicky Singer)
訳者:浅倉久志
発行所:株式会社角川書店

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2006年06月24日

読書「著作権の考え方」

最近、著作権についていろいろ教わることがあったので、積読のこの本を読んでみた。

「著作権の考え方」
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0312/sin_k153.html
ISBN4-00-430869-0
著者:岡本薫
出版社: 岩波書店

著作権についてコンパクトにまとめられた、いかにも新書という感じの本。

著者は文化庁の著作権課長を勤めたこともあり、文化庁からの見方などは興味深く感じた。

ちょっと印象に残ったところは、
●「著作隣接権」を要するに「業界保護」と言い切っているのには驚いた。
 政治力の強い映画会社と放送局が優遇されているとか。
 
 前から、映画の例外規定がなぜあるのか不思議だったのだけど、そういうことか。

●コピープロテクト
 1996年の新条約の制定するときの議論で以下のようになったらしい(p.154)
 
「権利者自身が、コピープロテクションをかけることによって、個人使用目的のコピーを防止すべきだ」という結論になった。
 「個人が楽しむためならば、無断でコピーしてよい」という例外は、利用者に「コピーする権利」を与えているわけではないので、権利者がコピー・プロテクションを書けるのは自由である。

 利用者にとっては厳しいことになってたんだなあ。
 厳密にコピーコントロールされると使いにくいんだけど。

 注意しとかないといけないのは、日本の著作権法(30条)ではコピープロテクションをはずしてコピーすることを禁止されていること。

 著作権法・第五款 著作権の制限(私的使用のための複製)
 http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html#2_3e
 コピープロテクションを解除する機械を使って、借りてきたビデオを家庭でコピーすることは許されますか?
 http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime7.html#4


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参考リンク
 (社)著作権情報センター
 Wikipedia「著作権」
 Wikipedia「コピーガード」
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2006年02月09日

読書「オシムの言葉」

ジェフユナイティッドのオシム監督のドキュメンタリー本。
良いという話を聞いていたこともあったけど、本屋で見かけて何も考えずに買ってしまった。
で、読んでみたら、評判通りよい本だったのでよかった。


オシム監督のことは万年降格争いをしていたジェフを強くした監督、くらいしか知らなかったけども、人間的にも戦術的にもすごい監督だとわかった。

とにかく、オシム監督のいいことばっかりので、全部鵜呑みにしたらオシムって神様じゃないかってことになりかねない点だけはちょっとアレだけど。

オシム監督のキャリアを見ると
サラエボ出身
サッカー選手時代は長身FWとして活躍、旧ユーゴ代表。
監督としては、90年のイタリアワールドカップに旧ユーゴを率いてベスト8など

各勢力からの政治的圧力をはねのけながらW杯を戦い、旧ユーゴスラビアが内戦に突入して崩壊していく中でも政治的に中立を貫き通した姿勢には驚嘆されられる。

旧ユーゴの内戦は想像を絶するくらい、憎しみや裏切りが横行したわけで、その中で多民族チームをまとめあげている。

それに卑劣な罠を回避して監督として生き延びることができたのは、奇跡的に思える。

サラエボ包囲戦で奥さんがサラエボから出られなくなって、アマチュア無線のリレーでほそぼそと連絡る状態でも、ギリシャやオーストリアのクラブチームで監督として高い手腕を発揮しているし。


一方、サッカーの戦術面では走ることを重視する、攻守の切り替えが早い、システムにこだわらない、選手に考えさせる、あたりが特徴みたい。

若手中心でないとできない戦術だろうなと思う。そういう意味ではジェフは若い選手が多いのであっているんだろうな。

指導者として、選手1人1人、その時その時の局面にあわせて指導するとか。

リスクを冒しても攻めるという哲学だそうで、見ていて面白いサッカーをするのはこのせいだったのか。


ヴィッセルもこういう攻撃的でスピーディなサッカーを目指してほしいなあ。。。

まあ、今年はバクスターなので、ガチガチに堅いカウンターサッカーを展開することは間違いない。
あれも悪くはないんだけど、物足りないんだよね。バクスターの紳士ぶりは好きだけど。

ヴィセルもジェフのようにうまく若手の育成ができるかなあ?
どうもヴィッセルは自前で育てるのが下手で、それがチームの基盤が弱い原因のようだし。

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「オシムの言葉 - フィールドの向こうに人生が見える」
ISBN4-7976-7108-4
著者:木村元彦(きむらゆきひこ)
発行所:株式会社 集英社インターナショナル


ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト オシム語録
http://www.so-net.ne.jp/JEFUNITED/goroku/

はてなダイヤリー・オシム

Wikipedia イビチャ・オシム

amazon
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797671084/
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2005年09月15日

読書「カッコウはコンピュータに卵を産む」

伊原さんのブログで見かけたので、図書館で借りてきて読んだ。

カッコウはコンピュータに卵を産む(上)
http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_4794204302.html
ISBN4-7942-0430-2
クリフォード・ストール 著
池央耿 訳

カッコウはコンピュータに卵を産む(下)
http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_4794204310.html
ISBN4-7942-0431-0
クリフォード・ストール 著
池央耿 訳

1986年〜1987年ごろ、まだコンピュータネットワークに大きな組織しか繋がっていなかった時代のノンフィクション。
翻訳もこなれて、追跡のスリリングな感じが伝わってきて面白かった。

著者が管理するローレンス・バークレー研究所のUNIXは、E-macsのバグをつかれて管理者権限を奪取されたらしい。
クラッカーを泳がせて、監視することで紆余曲折の末、犯人までたどりついたという。

管理者権限をとられるってつくづく大変なことだよなあ。ログは消されるし、どんなものを仕掛けられているかわかったものじゃない。
ローレンス・バークレー研究所のUNIXは、自分たちでカスタマイズしすぎて元に戻すことが不可能だったので、なおさら大変。

出荷時のパスワードを変更していなくて、そのまま管理者権限でリモートログインされたところが多かったとかってダメダメやん。

ソフトの脆弱性やルーズなアカウントの穴をひたすら探すクラッカー君の勤勉さには脱帽。
パスワードを盗むトロイの木馬を仕掛けようとしたり、パスワードファイル(/etc/passwdかな? /etc/shadow かな?)を盗んで、自分のマシンで辞書使って片っ端から候補を暗号化、比較してパスワードを割り出すなど、いろいろやってる。
管理が甘いマシン世の中にはあるわけで、やりたい放題にやられてる。

情報を盗まれることよりも、信頼関係が損なわれることでネットワークが崩壊するという点は重要じゃないかな。
今日のインターネットだって、技術的にも社会的にも信頼関係の上に成り立っている点ではかわりない。

犯人追跡の障害は、アメリカのどの組織も縄張りを立てに動かなかったことらしい。
アメリカの捜査機関・情報機関って沢山あってややこしいのね。

この本で一番印象に残ったのは、本題とは無関係の部分。
ノーベル物理学賞受賞者のルイス・アルヴァレズが、著者に「ハッカー追跡をひとつの研究としたらどうかね」とアドバイスしているところ。(上巻159ページ〜162ページ)
●偏見を排して、常に公平にものをみろ
●行き詰まりというのは気持ちの問題、壁にぶつかったら回りこめ、投げ出してはいけない。
●金のことは心配するな。誰も研究に金をださない、関心があるのは結果だけだけ。
●ハッカー追跡計画を文書で出す。見通し、費用効果率、計画の理論的正当性を開陳する。
●あるいはハッカーやお役所のお歴々より速くはしること
●上役の機嫌を損ねずかといって縛られてはいけない

なるほど、当たり前の内容ばかり。研究者だって一般の仕事と同じように些事に悩まされているんだけど、一流の人はそれをうまく切り抜けているってわけだ。
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2005年07月25日

読書「失敗学のすすめ」

「ドアプロジェクト大阪シンポジウム」の帰りに、畑村さんの失敗学に興味があって購入した。

失敗から学ぶことで大きな事故を防ぐことができるという考え方。
具体的な事例を挙げられ、非常に説得力がある内容だった。

ドアプロジェクトの話を聞いたときも思ったのだが、失敗のプラス面をこれほど強調する人は見たことがない。

気になったポイントはいくつもあるが、責任追及をしないのがそのひとつ。責任追及と原因究明は決して両立しないという。
当事者でなければ、本当の失敗の理由はわからない。それを記録し知識化することで、他の人にも役に立つ教訓や知恵が得られるとのこと。

大きな事故・失敗にはパターンがあるそうだ。(p.240)
1、技術が成熟していること
2、大増産もしくはコストダウン対策やリストラ策がはかられているところ

私の中ですべてを消化できているわけじゃないけど、考え方は参考になった。

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「失敗学のすすめ」
ISBN4-06-274759-6
著者:畑村洋太郎
発行所:株式会社 講談社


畑村創造工学研究所
http://www.sozogaku.com/hatamura/

amazon 失敗学のすすめ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062747596/
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2005年06月23日

読書「テレビアニメ魂」

テレビアニメの制作の裏話本。
私は、アニメの内幕本や評論本は普段は買わないのだけど、これは面白そうなので買ってきた。

著者の山崎敬之さんは、東京ムービーで企画・文芸を担当していた人だそうだ。
企画・文芸ってなに?って感じだが、山崎さんによると
物語の舞台設定を考案し、脚本家に執筆を依頼して手直しをしながらシナリオを完成させる、いわばシナリオの「編集者」が僕の役割だった。

つまりは作品作りのキーマンってことか。

しかし、私は山崎敬之って名前を見たことがないなあ、と担当作品リストを見てみると
テレビアニメの初期のころから活躍している、かなり古い人だってことがわかる。

巨人の星」、「怪物くん」、「六法やぶれくん」、「新・おばけのQ太郎」、「赤胴鈴之助」、「ど根性ガエル」、「柔道賛歌」、「はじめ人間ギャートルズ」、「元祖天才バカボン」、「家なき子」、「宝島」、「ベルサイユのばら」、「おはよう!スパンク」、「じゃりン子チエ」、「とんでモン・ペ」、「名探偵ホームズ」、「それいけ!アンパンマン

巨人の星など見たこともないけど、伝説的な作品にかかわっていた人だったんだ。

私がこの中でリアルタイムで見たものはないな。
再放送で見たのは、新・おばけのQ太郎、ど根性ガエル、元祖天才バカボン、ベルサイユのばら、じゃりン子チエ、それいけ!アンパンマンあたり。
どれもレベルの高い作品だけど、やはり凄いのは元祖天才バカボン。いまだに類似作品ってのがみあたらない。
世の中を逆さに見た笑いって点では「クレヨンしんちゃん」がやや近いのか?

じゃりン子チエもユニークだった。あそこまで生活感がある作品はちょっと他に思いつかない。
ちょっと変なところもあったけどまともな関西弁を使ってたし。
めちゃくちゃな関西弁を使う作品が多いけど、やめてほしい。


東京ムービーはベルばらの出崎監督のイメージが強かったので、手塚治の虫プロ系列かと思っていたが違った。
「ひょっこりひょうたん島」などを作った人形劇団「ひとみ座」の藤岡豊という人が作ったという。

いろいろ裏話がかかれているが、気になったのは、東京ムービーという強力なアニメ制作会社でさえ、テレビ局の下請けとして苦しい目にあっているということ。
テレビ局の力がいかに強いかがよくわかる。

テレビアニメの制作側の本として、非常に読みやすくておもしろい本だった。
オタク世代の人じゃないので、コテコテな話がなく一般人でも楽しんで読める本じゃないかな。
もちろん、オタクなら一般人の10倍は楽しめるだろうけどね。

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「テレビアニメ魂」
ISBN4-06-149789-8
著者:山崎敬之(やまざきけいし)
発行所:株式会社講談社


関連リンク
講談社 BOOK倶楽部「テレビアニメ魂」
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1497898

東京ムービー
http://www.tms-e.com/

goo映画 藤岡豊
http://movie.goo.ne.jp/cast/85751/

goo映画 山崎敬之
http://movie.goo.ne.jp/cast/101279/index.html
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2005年06月18日

読書「ミュンヘンの中学生」

著者の娘さんがミュンヘンのシュタイナー学校に通ったときの保護者としての体験を著した本。
ミュンヘンの小学生の続編。
第1刷発行が1984年だから、21年前のお話なのか。


購入したきっかけ。
本屋で「「モモ」を読む」という本をみて、これはエンデの「モモ」に関係あるの?と手にとってみた。
シュタイナー教育とエンデの「モモ」を絡めた話のようで、シュタイナー教育ってなんだ?ということで隣に並んでいたこの本を購入した。


シュタイナー教育は結構有名みたいだが、私は知らなかったので、読んでいてそのユニークさに驚かされた。
○12年のうち、始めの8年間はクラス替えなしの担任持ち上がりだという。
○主要科目はエポックという感性を重視した授業で行われ、教科書がなく自分でノートを作っていく。

その他にもいろいろあるんだけど、学校が教師の共同体で運営される点にも特徴がある。
校長はいなくて、代表者は持ち回り。
さらに授業料は所得に応じて保護者が決めるというのだからすごい。

共産主義なのかな?とも思ったのだが、教条的なものを特に嫌う点で、かなり違うみたい。


期待を上回る面白い本だった。


「ミュンヘンの中学生」
ISBN4-02-260295-3
著者:子安美知子(こやすみちこ)
発行所:朝日新聞社


シュタイナー教育関係リンク(濃い〜サイトが多いですな)

わかりやすいシュタイナー教育
http://www.sweetnet.com/steiner.htm

ドイツの学校とシュタイナー教育
http://steiner.blume4.net/

シュタイナー教育情報室
http://www.kk-net.com/~yjosha/ns/ikeyama/mainindex.html

シュタイナー教育について
http://homepage1.nifty.com/silver_boat/steiner_main.html


infoseek シュタイナー教育
http://www.infoseek.co.jp/Topic/5/75/489/2286/7308

シュタイナー学校に通っていた人のサイト
周一のホームページ
http://www.asahi-net.or.jp/~be9h-ngt/

お子さんをシュタイナー学校に通わせた人のサイト
Seasoning
http://www.seasoning.jp/
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2005年05月30日

新ちゃんがないた!

本棚を整理していたら出てきた。小学生の時に読んだ記憶がある。
改めて読み直してみると、1時間くらいで最後まで一気に読んでしまった。

児童文学って匂いがプンプンする。否定的な意味じゃなくて、お話が生きいきしていておもしろい。

親も担任の先生も校長先生もみな(作者にとって)理想的な人物像で語られ、それでも困難がおとずれて乗り越えていく。
いまどき児童文学でもこんな作品はあんましないんじゃないかな。逆に新鮮に感じた。


作者の佐藤さんは、障害児教育にたずさわってこられた人だそうだ。
障害児と周りの関わり方がテーマ。
内容は、主人公小学5年生の剛と、障害児施設から小学校に転校してきた幼ななじみの新ちゃんとの友情を軸にしたお話。

「新ちゃんがないた!」
ISBN4-580-80425-2
著者:佐藤州男(さとうくにお)
画家:長谷川集平(はせがわしゅうへい)
発行者:佐藤武雄
発行所:文研出版



読書の道案内 11月…おすすめの本(上から3つめに紹介されている)
http://www.synapse.ne.jp/~honday/comment11.htm

Amazon 新ちゃんがないた!(ISBNは違うけどこの本だろう)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4580806468/250-6818900-9984235
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2005年05月27日

「オープンソースワールド」

内容の大半はエリック・レイモンドの3部作など、山形浩生さんのサイトなどWebで読める。

5年ほど前にそうだったのか!と山形さんのサイトを興奮しながら読んだ記憶がある。
本屋でみかけて懐かしくなり、つい買ってしまった。

エリック・レイモンドの3部作(伽藍とバザール、ノウアスフィアの開墾、魔法のおなべ)はいま読んでもほぼ通用する。というか一部は常識になってきた感すらある。
当時のオープンソース・ムーブメントは去って、ビジネスに普通に利用されるようになってきてるわけだし。

中身と関係ないんだけど、やっぱり本の方が読みやすい。


ISBN4-88135-835-9
編著:川崎和哉
出版社:株式会社翔泳社

目次
001.超入門:オープンソースってなに?

002.オープンソースの源流を辿る
    --ハッカーズ・マインド--
  リチャード・ストールマン インタビュー
  リーヌス・トーバルズ インタビュー

003.「伽藍とバザール」を読む
    --ハッカーにとってのメリット--
  伽藍とバザール
004.ハッカーじゃない人にとってのメリット

005.オープンソースの定義

006.さまざまなオープンソース・ライセンス

007.「ノウアスフィアの開墾」を読む
  ノウアスフィアの開墾
  山形浩生 インタビュー
  エリック・S・レイモンド インタビュー

008.「魔法のおなべ」を読む
    --オープンソースのビジネス・モデル--
  魔法のおなべ

009.オープンソースとビジネス・ワールド
  ボブ・ヤング インタビュー
  辞職そして追悼

010.オープンソース・ワールドの拡大
 


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2005年05月11日

マイノリティ・リポート

この間図書館で借りて読んだ「マイノリティ・リポート」についてのメモ。

ISBN4-15-011278-9
著者:フィリップ・K・ディック
翻訳:朝倉久志ほか
出版社:株式会社早川書房

1冊に中短編7編が収録されている
  • マイノリティ・リポート (The Minority Report)

  • ジェイムズ・P・クロウ (James P. Crow)

  • 世界をわが手に (The Trouble with Bubbles)

  • 水蜘蛛計画 (Waterspider)

  • 安定社会 (Stability)

  • 火星潜入 (The Crystal Crypt)

  • 追憶売ります (We Can Remember It for You Wholesale)


映画化されたのは「マイノリティ・リポート」と「追憶売ります」(映画タイトル:トータルリコール)
どちらも原作と映画で話が違いすぎる。マイノリティなんて主人公が違うし。



●マイノリティ・リポート
 3人の予知能力者(プレコグ)によって殺人が予知される社会。犯罪予防局の長官が自分が殺人を犯すという警報を見て逃げ出す。
 3人のプレコグのレポートがすべてマイノリティレポートだったことがわかり...

雑感:予知能力者が殺人を予知して防ぐ、というアイデアはこの人らしい。マイノリティレポートの意味は映画よりも小説の方が発想は面白い。少々お話をこねくりまわしすぎだけど。


●ジェイムズ・P・クロウ
 ロボットが支配する世界。ロボットが人間をつくったと信じられている。ロボットが得意なテストによってロボットも人もランクわけされる。
 タイムウィンドウを手に入れた男は、カンニングによってテストを突破していき、最高のポストへたどりついて...

雑感:
ディックにはめずらしく最後がストレートな感じだった。作品の端々に公民権運動の盛んだった時代の雰囲気が感じられる。

●世界をわが手に
 閉塞した社会で透明な玉の中で宇宙を育てるゲームが流行していたが...

雑感:こちらのラストの示唆は、予想通りで物足りない。

●水蜘蛛計画
 宇宙航行の問題で行き詰まった未来の人間が、プレコグの力を借りようとタイムマシンで1954年の世界SF大会へやってきて、未来へ誘拐するが...

雑感:解説によると世界SF大会は本当に行われたものらしい。登場するSF作家達もみんな本物とか。


●安定社会
 衰退を恐れ、人工的に安定化された社会。ガラス玉にあやつられた男はタイムトラベルにより安定の仕組みをすり抜けて...

雑感:作家になる前に書いた作品らしい。ブラックな終わり方が印象的だが、いまひとつ切れが感じられない。

●火星を飛び立つ最後の船に乗り込んだ青年。地球への航行中、地球側の3人の破壊工作員は工作活動を話し始める。

雑感:都市を閉じ込めるところとか、リアリティに欠けるんだけど。いつもと違うひねり方をしてみましたって感じだろうか。


●追憶売ります
 日常に退屈し、秘密捜査官として火星にのりこむという人工記憶を埋め込んでもらうサービスを申し込んだ男。しかし、記憶を消した本物の秘密捜査官だったことがわかり...

雑感:同じパターンを2度繰り返したことで、プロットがより生きてきている。7編の中では一番すっきりしている。

映画マイノリティ・リポート
http://www.foxjapan.com/movies/minority/

goo映画 トータル・リコール
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD6292/

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