2005年05月29日

NHK・土曜フォーラム「環境ホルモン問題をどう伝えていくのか」

観ていて気になったところなどをメモ。

まず、パネリストの一人(教師)が小学校で環境ホルモンに関する授業を行っているところを放映していた。


○環境ホルモン問題をどう伝えればよいか

 養老孟司:
  現物から入る。現物しかもって行かない。解剖学は人体を持っていく。
  昆虫をどうやってとるんですか?言葉でぜったい答えない

  環境ホルモンでは?
  メダカやラットを持っていったのはいい。

○正しい情報をどう手に入れればいいのか
 SPEED'98などはあったが、教育用に使えるような情報がなかった。

○マスコミのあり方
 上家和子:
  取材に来ても資料だけを持っていって結論だけを書かれる。
  白黒つけられない問題が多く説明したい。

 養老孟司
  メディアは事件を報じる性格がある。
  平穏無事だからいいのだが、それでは報じられない。

○企業のあり方
 国と企業に信頼がないという調査結果。
 信頼が50%を超えたのは大学、テレビ、新聞、市民団体

 授業の準備で商品が安全かを調べたかったが、情報がなかった

 企業はSPEED'98に載ったのは風評被害だと主張しつつ
 載らなくてもっと危ないものがあるのに、そちらは知らんぷり。

 企業サイドのパネリスト:
  GLP準拠で情報公開をちゃんと進めている。

 REACHというEUの基準では、企業がテストして問題ないと証明されたものだけを使う仕組み。
 予防原則が大切。

○今後の研究課題
 養老孟司:
  基礎的なデータが不足
  正常な状態がわからないので異常もわからない
  現在の実験動物はすでにある程度の化学物質をもっている
  比較する対象がない
  微量だから安全とはいえない。一発で殺せる
  (環境ホルモン問題が)ヒステリーだといわれるが論拠がないわけではない。

○市民のあり方
 自分の頭で考える。
 始めに得た情報にとらわれない。
 そそっかしく考えない

 司会者:
  環境ホルモンの問題は専門的で難しい。自分で考えられない。

 自分のライフスタイルに応じて考える。老人なら問題なくても妊婦などは気をつけるなど。

 基礎データを集める
 家の周りのトンボの数を数えるのでも、何十年もやるとデータになる

 自己判断。意見を批判的に聞く。



NHK教育テレビ
2005年5月28日(土)23時30分〜24時40分・放送
[出演]養老孟司、井口泰泉、青山博昭、奥野泰由、上家和子(環境省)
[司会]室山哲也


関連リンク
環境省>保健・化学物質対策
http://www.env.go.jp/chemi/index.html

環境省「化学物質環境実態調査 −化学物質と環境−」
http://www.env.go.jp/chemi/kurohon/index.html

内分泌攪乱化学物質問題への環境庁の対応方針について
−環境ホルモン戦略計画SPEED'98−
http://www.env.go.jp/chemi/end/endindex.html

環境ホルモン問題の現状(自治医科大学 衛生学 教授 香山不二雄)
http://chem.sci.utsunomiya-u.ac.jp/v3n1/kayama/tsld001.htm

塩ビ工業・環境協会 環境ホルモン問題
http://www.vec.gr.jp/fact/chapter2/hormone1.html

独立行政法人・製品評価技術基盤機構 化学物質管理分野
http://www.safe.nite.go.jp/

REACHの中で我々が必要とすること
EUの新化学物質規制案についての見解
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/chemsec_reach.html

社会経済分析ガイドライン 欧州−REACH関連の報告書
http://staff.aist.go.jp/kishimoto-atsuo/socioecono/reachlink.htm

JEOL REACH(欧州科学物質規制)
http://www.jeol.co.jp/envi/regulation/reach/
posted by 端っこなひと at 04:54| Comment(0) | TrackBack(1) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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