2007年03月26日

「2007年3月度 LILO Monthly Seminar」に行ってきた

3月24日(土)にあった「2007年3月度 LILO Monthly Seminar」に行ってきた。

LMS初の姫路開催で、最近はどんどん西へ向かっている気がする。そのうち岡山開催とか?

のがたさんとひらさんのお話のほかにも、ライトニングトークで濃い話がたくさん出てとても刺激になった。

午後の開始が遅れたのだけど、あれって私がごはんをお代わりしたせいだったことを思い出した。朝起きるのが遅くてごはんを食べるひまがなかったからだけど、申し訳なかった。


●のがたさんのお話はLinuxでも十分音楽制作ができるという話だった。
まだまだ問題点もあるのだろうけど、レベルの高いアプリケーションが揃っていて驚かされた。
リアルタイムカーネルの部分は大変そうで、とても私なら手を出しそうにないところをよくやられているなあ。


●ひらさんの「カーネルのススメ2007」はカーネルを読んで行こうという話とひらさんの13年間の勉強のやり方、CodeReadingのコツのお話だった。
昨年も同じネタをカーネル読書会で聞いたのだけども、お話がより洗練されてきたような気がする。

15歳からカーネルの勉強をはじめたということははじめて聞いたのでおどろいた。
それほど若くから、これだけ長期間1つのテーマを追いかけていけるエネルギーは凄すぎる。

はじめて読むシリーズ→IA-32リファレンス→詳解Linuxカーネル→Kernelソースコード
の順に読んでいかれたらしいが、今回「はじめて読むシリーズ」や「IA-32リファレンス」を読んでまとめたノートをじっくりと見せてもらって、受験勉強を思い出した。
昔受験勉強あんなふうにノートを作っていたなぁ。


●としさんの「doxygenとglobal」の話も面白かった。
どちらもDebainではパッケージがあるので、会場の仮設LAN(AirH経由)を使わせてもらってインストールなどしてみた。

デモも盛り上がっていた。

doxygenは、ソースコードのコメントからドキュメントを生成するツールで、実際に現場で使われているらしい。
コメントとドキュメントが同期が取れるので合理的だし便利そうな感じ。

globalはソースコードの解析を助けるツールで、関数の呼び出しなどのリンクをたどっていける。

※あとでこのあたりを参考にglobalを試してみたけどHTMLを生成するまで簡単だった。ただし時間はそれなりにかかるけど
# apt-get update
# apt-get install global
$ gtags -v
$ htags -saF


●中本さんのネタは2発(お葬式と愛について)はどちらも大爆笑だった。
しかしAnthyの開発も田畑さんがやめてしまうとかで心配な状況になってきたなあ。

●さとうさんのIPv6の話は元ネタが2001年の本だったみたいだけど、それからあまり変わっていないみたい。
カメを躍らせることで確認するとは・・・。
(2007/3/26追記)
さとうさんのサイトで資料が公開されている。
LILO-MLでRFC3056の和訳も紹介されてたので読んでおかなきゃ。
(追記終わり)

●菅さんのネタはOSC2007 Tokyo/Springで発表されたお話を超特急で話された。
 昨年のKOFのお話から技術ネタを取り除いたような感じだった。
 さすが笑いのツボははずしはらない。
 オープンソースを使って自力で導入すればコストがタダ(人件費は別だけどね)なのでとりあえずやってみるには最適みたいな感じのお話だった。


以下のがたさんのお話のメモ
----
「linuxで音楽を作ろう」
のがたじゅん

商用のデファクトではProtoolsというハードとソフト一体のものがあるが高価

●Linuxで音楽を扱うには
 1、音が鳴ること
 2、低レイテンシ環境があること

●Linuxで音が鳴っているか?
 ALSAサウンとドライバでなっているなら大丈夫
  カーネルが2.4系ならOSSかも
  lsmodコマンドで確認
  →"snd_ほげほげ"みたいなものがあればALSA
  Debianではlibasound2-pluginsも必要。jacdへ流すため

●音が鳴らない罠もある
 ALSAの人は開発が活発
  SUSEの岩井さんががんがん開発
  (※このへんの話かな?)
  サウンドチップには対応がはやい
  しかし最近はコーデックまわりなどソフトウェア処理している
  IntelHDオーディオなどでは、周りが対応していないので音が鳴らない
   最近のノートが軒並みHDオーディオになっている

●罠を避けるには
 USB音源を使う
  C-Media CMI8738系でもいいかも

●低レンテンシとは
 おそらくLinuxで音楽をするときの一番の難関

●レイテンシて何?
 入力された信号がコンピュータ上で処理されて実際に音として出るまでの遅延時間のこと

Q:10msec以下はLinuxの壁。それ以上は望めない?
A:そのあたりが今の壁
Q:プロでは2msecでもわかるとかいうのは?
A:感覚的にわかっちゃう人がいる

●低レイテンシの環境を作るには
 WindowsではASIO、MacではCore Audio
 Linuxではリアルタイムカーネル
 →脱落者多数
  時代的に標準でリアルタイムカーネルがサポートされるみたいだから将来的には・・・
  組込みや金融取引などで必要だからと
   SUSEが組み込んだものを出したり、RedHatも出す話も

●音楽に特化したディストリ
 64 STUDIO(Debian系)
  パンク好きらしい。仲間認定
 Ubuntu Studio (Ubuntu系)
 Project CCRMA (Redhat系)
 Jacklab (Open SUSE)
 Musix GNU/Linux (KNOPPIX)
  ブラジルなので英語とポルトガル語しか使えない
  これがよかったのでRegretを作ることに

●なにはなくともjackdとqjackctl
 音の流れをコントロールする、オーディオフレームワーク
 qjackctlは、jackdのGUIフロントエンド

 アプリ→Jackd→ALSA→サウンドカード

●FST
 jackd経由でWindows用のVST/VSTiプラグインを使うためのソフト
 (※説明は理解できなかったけど、のがたさんのページに解説があった)

●音声を扱うならArdourとAudacity
 Ardourは完全プロ仕様
  jackdと繋ぐときに特定だけから特定トラックだけ取り込んだり・編集したり
  プロジェクトは資金難らしい

●ドラムマシンならHydrogen
 ドラムを打ち込むには、これだけで十分な気がする

●MIDIシーケンサのRosegardenとMuse
----
収録されているソフトの一覧は以下にある
 http://regret.nofuture.tv/index.cgi?Software

のがたさんがSoftwareDesign4月号にも記事を書かれているので、そちらも参考になりそう
posted by 端っこなひと at 05:42| Comment(4) | TrackBack(1) | セミナー・勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かめ以外、見せるものがないのです...orz。
Posted by さとう at 2007年03月26日 10:28
さとうさん、面白かったですよ。
私が勉強不足であまりついていけてなかっただけです。
Posted by 端っこなひと at 2007年03月26日 16:50

お疲れでした(^^)

>最近はどんどん西へ向かっている気がする。そのうち岡山開催とか?

多分、岡山は無いと思うなぁ(^-^;)
Posted by ひら at 2007年03月26日 21:07
ひらさん、お疲れ様でした。

岡山はちょっと遠すぎますか。
ではでは第3回岡山カーネル勉強会を(笑
Posted by 端っこなひと at 2007年03月27日 21:20
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Excerpt: 満席で、熱く盛り上がりました(^-^) ”カーネルのススメ2007” という講演をしたのですが、なかなかの好評。去年のネタは本当に ”カーネル” のススメだったのだが、今年はどちらかというと ”大規..
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Tracked: 2007-03-27 09:23