去年、土曜フォーラム「環境ホルモン問題をどう伝えていくのか」を見て、SPEED'98の報告書を読んだことがあったので、人体への影響はとりあえず確認されなかったというところまでは知っていた。
日本では一件落着という雰囲気だったけど、研究が進んで実はそう安心していられる状態でもなかったらしい。
気になった部分をメモ。(ガッテンのページのほうが正確で詳しい)
●摂取する時期
生後3日のネズミに環境ホルモンを投与すると、大きくなってから生殖器に害細胞が発見されたが、生後4日目に投与した場合はがん細胞ができなかった。
●影響を測定する時期
SEED98では大きくなった段階までの影響しか測定していなかったが、環境ホルモンを投与するとメスの閉経が早まることが確認されたりと、もっと後まで観測する必要があることがわかった。
●世代をまたぐ悪影響
ネズミの実験で4世代に渡って生殖能力に影響があった。
遺伝子の問題ではないらしい。
●環境ホルモンの疑いのある化学物質は2000種類
コンピュータでの分析では環境ホルモンに似た働きがありそうなものが2000種類ほどあることがわかった。
●複合汚染
1種類では問題ないとされていた環境ホルモンを組み合わせると、影響がでた。
「わからないということがわかった」とか禅問答のような話に展開。
結論はどうするのかなと思ったけど、セオリー通り「予防原則」で締めくくっていた。
日常生活でできるだけ避けた方がいいのはわかるけど、何をどうやって避ければいいのかがよくわからへんよなあ。
参考リンク
環境省・化学物質の内分泌かく乱作用について
http://www.env.go.jp/chemi/end/
EICネット「予防原則」
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2635
環境省・環境政策における予防的方策・予防原則のあり方に関する研究会報告書
http://www.env.go.jp/policy/report/h16-03/
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