2006年01月25日

環境科学技術シンポジウム2006に行ってきた

1月20日(金)の「環境科学技術シンポジウム2006」に行ってきた。

環境問題系の話を聞きにいったのは久しぶり。
岡山まで青春18切符で行ったので、朝5時半起きで眠かった。


午前中のパネルディスカッションは勉強になったけど、基礎知識が乏しいので、理解が怪しい部分もかなりある。
■パネルディスカッション −モノの循環から環境を考える−
奥脇 昭嗣
みちのく環境管理認証機構代表,東北大学名誉教授
「リサイクルと素材産業−プラスチックの場合」
古澤 巖
鳥取環境大学学長
「「ヒトという動物」・環境問題」
河野 広隆
(独)土木研究所材料地盤研究グループ長
「土木分野の副産物利用と循環型社会構築への挑戦」
白石 友紀
岡山大学農学部長
【専門分野】植物病理学,植物感染機構学
阪田 祐作
岡山大学大学院自然科学研究科機能分子化学専攻教授
【専門分野】反応工学,触媒工学
阪田 憲次
岡山大学大学院環境学研究科資源循環学専攻教授
【専門分野】コンクリート工学,土木工学
田中 勝
岡山大学21世紀COEプログラム拠点リーダ,岡山大学廃棄物マネジメント研究センター教授
【専門分野】廃棄物工学,収集運搬,焼却処理,埋立処分等の管理,ダイオキシン,医療廃棄物

「リサイクルと素材産業−プラスチックの場合」奥脇 昭嗣
 ●リサイクルの種類
  マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの3種類
 
  よく理解できてなかったので、ぐぐってみる
  プラスチック情報局によると
 マテリアルリサイクルとは、使用済みのプラスチックを溶かすなどして、もう一度プラスチック製品に再生し、利用することをいいます。
ケミカルリサイクルとは、プラスチックが炭素と水素からできていることを利用し、熱や圧力を加えて、元の石油や基礎化学原料に戻してから、再生利用することをいいます。
サーマルリサイクル: 廃棄物から熱エネルギーを回収すること。
 プラスチックは燃やすと高い熱を出すため、ダイオキシン対策を伴う施設でサーマルリサイクルすることは、埋め立てごみの量を減らす上でも、大きな役割を占めつつあります。
 ●廃プラスチック処理状況
  2001年は1010万トンくらい
  昨年も同じくらいだが、
  有効利用が53%→60%くらいに増えた

 ●マテリアルリサイクル
  単一だとリサイクルしやすい
  混合廃プラスチックの場合は困難:容器包装用
  →混合しているので分けるのが大変
  リサイクルは45%程度と低い(目標値が?)ので、分けても55%は最終処分されてしまう

 ●ケミカル、サーマルリサイクル
  望ましいといっている
  石炭火力発電:東北電力を口説いたがなかなか進まない
   製鉄:高炉、転炉、コークス炉
   今は鉄鋼で潤っているが、その前苦しくて、廃プラスチックを受け入れて処分してもうけた
  セメント製造:汚泥を含めて2600万トンの廃棄物を受け入れている。世界の先端産業。
  化学産業:アンモニア、ポリエステル
  石油精製:ナフサ=プラスチック原料
   少しずつでてきた
  紙・パルプ産業:燃焼炉
   やっと少しずつ
  非鉄精錬:銅精錬 なかなかむずかしいが

 ●ケミカルリサイクル
  3P(ポリオレフィン)を主とする混合プラスチックに適する
  ポリエチレンなどは元に戻りにくい
   ペットボトルや塩ビが入ってくるので難しい

 ●ケミカルリサイクル 油化
  もとの油に戻す。これができると完全なリサイクル
  それ以外はカスケードリサイクルにすぎない。

 ●ペットボトル→ペットボトルに戻す
  200度Cで高温で。
  不純物をいかにするか
  技術:日本は世界最新技術で、実用化も進んでいる
  問題点はシステム:収集、輸送コストが高い
   PETの場合、中国輸出が増加して量が獲得できない
   日本で作ってもガソリン税がかかるので儲からない。中国では税がかからない。


「土木分野の副産物利用と循環型社会構築への挑戦」
河野 広隆
 ●廃棄物処理法の適用範囲
  一般廃棄物
  産業廃棄物
   特別管理産業廃棄物

 ●産業廃棄物4億トン
  ゴミの10%が家庭、残りが産業の状態

 ●産業廃棄物の半分くらいがリサイクルされている
  建設廃棄物の問題は最終処分、不法投棄が多いこと
  再利用ができるものが多い
   コンクリート、アスファルト、木材
   残土も再利用している
   紙くずなどはリサイクルが進まない
 ●最終処分量、不法投棄
  最終処分の3割が建設廃棄物
  不法投棄の6割が建設系
   筑波の幹線道路に捨てられているほど。
   郊外には風呂の浴槽などが山ほどすてられている
   日本中にみられている

  瓦礫類40%、木くず40%
   どうリサイクルしていくかが課題

 ●国土交通省の取組み
  社会資本整備重点計画
   平成15年。リサイクルが位置づけられた

  ○循環型社会形成推進のための法体系
   国全体:
   環境基本法グリーン購入法

 ●建設廃棄物
  ほとんどカスケード型
   コンクリートは、道路の路板材。
   アスファルトは(リサイクルに)優秀で
 ●コンクリートに関する副産物利用の形態
  他産業→コンクリート
  コンクリート→コンクリート:なかなか進んでない

 ●セメント工業→環境産業
  副産物利用、サーマルサイクル
  セメントJIS

  高炉セメント比率
   全体の生産率は目減り。
   全体は減っているが、高炉セメントが30%ほどと増えている

  高炉スラグの45%、石炭灰の61%、廃タイヤ27%を受け入れています

 ●エコセメント
  通常のセメントでは80%くらいが石灰石
  エコセメントでは、焼却灰を半分くらい使っている

 問題点
  コンクリート側からみると品質が落ちる問題
  グリーン調達、税制、公的支援などへの過度の期待

 ●コンクリート→コンクリート
  技術的、経済的になかなかむずかしい
  道路の下のしく材料として97%

 ●建設副産物
  コンクリート用再生骨材、舗装材

 ●環境負荷低減
  構造物の長寿命化、これが一番重要
  長くもつほど環境負荷が軽くなる

 ●現実では総論賛成、各論反対
  下水の処理した汚泥→焼くと灰。
   技術開発してきたが、なかなか使われなかった
   コンクリート、アスファルトに使う原案を作った
   路板材では環境汚染が心配だとか、コンクリートの品質がおちるとか
 
  汚泥には金属が入っている。はんだの鉛など
   厳密に調べると入っている。どう評価するか?
   ガラスになっているので出てこないのだが、
   道路を磨り減って粉になったときに出てこないか
   含有量試験をすると心配な結果も出てきたりして
   →(社会的な)合意ができていない

  環境省も具体的に答えられない。国交省も踏ん切りがつかない
  →今後議論が必要だろうと
posted by 端っこなひと at 05:17| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー・勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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